<地学見学会/地層や地形を主題に 暮らしや文化も学ぶ>
地学の専門家が「象牙の塔」の中だけにいないで地域の一般の人々に広く知見を紹介する催しが毎年あります。私はそのファンです。先日は当地の「板山不動尊・田麦川地層」も巡検内容の一つ、「待ってました!」。
田麦川層の特色は「砂岩泥岩互層」で、350万年程前に度々の地震などで陸だな斜面の一部が崩壊し、海底地滑りで 500-1500mの深海にできた海底扇状地、それが隆起して出来た地形だそうです。
この見学会の収穫も、私の「自然ガイド」のときの資源として活用させて貰っています。(ご参考: 田麦通信101110号)
<田麦川を楽しむ/栃木・中学生をガイドして>
この学齢では既に小学校で「水や川の学習」を済ませているので、生徒さんから、「浸食・運搬・堆積」の言葉がすっと出てきました。都市部の生徒さんで足りないのは 知識ではなく 「体験」です。
田麦川流域の「不動尊(岩陰に祀らる)」の由来見どころ 地層の説明地層の出来方の実験 滝の水深測定(計り縄) 水生生物の採取(解放)同定(図鑑で)など、結構関心を持って熱心に楽しんで呉れました。
全国的に学校の体験学習は盛んで、当地の短期留学山村コース受入れの主体は役場が担っています。そのプログラムは多彩で、私はそれらの一部を受持ち 有料ボランテアとして 老後を楽しんでいます。
(写真は、川遊びに喜々とする生徒さんたち 水温16℃ 10/06撮影/ 前夜は雨。私は当日朝 川の増水具合を下見し 浅い瀬の数か所を渡って確認。本番では生徒を前に 水深水速 底の岩石の凹凸を杖で探りながら渡ってみせ活動範囲を指定し、「危険予知」を感知させる )